23. 集団演技小学校部会5年生2,000名/石津 克己子さん(水戸市)

【水戸証券ビル1Fで開催していた回顧展に来場された方からのお便りです。】

県の歴史に残る茨城国体の回顧展を開いていただいて、心より御礼を申し上げます。

教員をしていた44歳の時、新荘小より三の丸小に転任。理由は茨城国体小学校部会開会式に発表する集団演技5年生約2千名の演技内容の企画運営担当の役目を任じられたからです。その当時は竹内知事さんの県政策で、つくばの原野に一大科学都市の作製が始まっていました。

小学校部会の発表内容は、原野が各種機械によって一大科学都市になる過程を、その当時の教育大教授 水谷先生の指導によって体育分野ダンス部門を子どもの発想をいかした「表現」という新分野の研究が始まっており、全国女子体育指導者が取り組み始めました。既成の曲で踊るという従来のダンスのものの考え方を根底から変え、子どものもつ智慧やアイディアで作品をつくるというものです。それを小学校部会で取り上げ、県のイメージをかえる歴史になったらよいと考えました。

「つくばの原野に各種工事機械が入り耕し、各種の研究所が建立され一大研究都市になる」このプロセスを水戸市周辺の5年生約2千名と教師が与えられ、部門を児童の体でどう表現、作成していくか、大変な課題でした。一大構想が作成され各小学校に割り当てられそこから動きを創っていく、教師も児童も大変でした。

大まかな形が創られるとバスで笠松運動公園に続々と集合。結果は3Fから見ている指導者によって変更や工夫する部分が指摘され、それをもとに各学校に戻り演技に工夫をこらし、また笠松で発表。この繰り返しが何回実施されたか児童も教師も大変な努力でした。

23. 集団演技小学校部会5年生2,000名/石津 克己子さん(水戸市)いよいよ大会当日。各出場口から一斉に飛び出すタイミングを1秒でもずれたら大変と各校の責任者が必死で祈りながら合図をした思い出は89歳になった今でもドキドキと心に残っています。見事な演技でした。ただ今でも残念でたまらないことがあります。「新体育の表現」という新分野がマスコミや報道関係者に認識不足、PR不足で、各学校一丸となって取り組んだ演技が認められず報道不足だったのが残念でたまりません。子どもも教師も「無から有を生じる」という演技でしたから・・・。

次の国体はどんな様子か見たいと心から思いますが、90歳近い年齢となり叶わぬ夢と思います。思い出していただいて今回の回顧展に心から感謝いたしております。平成31年にどんな国体が展開されるか楽しみです。


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